メディアつまみ食い

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電磁パルス攻撃-北朝鮮のICBM実験で現実味を増した高高度核爆発がもたらす電気のない恐怖

連発する北朝鮮の挑発はついに一番恐れていたICBM(大陸間弾道弾)の実用化が視野に入ってきました。これでアメリカもついに北朝鮮の核攻撃の射程内に入るわけですが、その一方で核を使用した恐ろしい攻撃方法がクローズアップされています。

 

 

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高高度核爆発という方法

その攻撃方法とは電磁パルス攻撃と呼ばれるものです。電磁パルス (EMP)とは、核爆弾を地上に落とさずに高度上空で爆発させる高高度核爆発で発生する電磁波のこと。電磁パルスが発生すると、地球の磁気に引き寄せられて地上に降りてきて電子機器や送電線に入り込み、破壊してしまいます。身近なもので例えると「雷」が電磁パルスによる現象。各電子機器、送電システムににそれぞれ個別に雷が落ちたものと考えればいいと思います。

 

つまりは電気機器がすべて壊れて停電状態にしてしまう攻撃方法ということです。

 

長期間電気なし状態に

電子パルス攻撃を受けると復旧に時間がかかるといわれています。なにせ電気を使用したものが何も使えない状態ですから。逆に電気なし状態でどう復旧するんだろうって話です。

実際、アメリカの議会で2004年に報告書「電磁パルス攻撃の合衆国への脅威評価」が提出され、その中で全米で「1年後には90%が死亡している」と報告されています。

 

影響は広範囲

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地上30~400kmの高さで核爆発がおきると電磁パルスが発生しやすいといわれていて、仮に400kmの高さで起こった場合、その影響は半径2200kmの広範囲に及び、それは全米をすっぽり覆う広さにあたる。アジアで使用されると多国間にわたって悲惨な状況になる可能性があります。

 

電気以外の影響

ある程度の高高度では核爆発による熱波、衝撃波、放射線による地上への影響は少ないと考えられています。あと電磁パルスによる生物への影響はないものと考えられているが体温が若干上昇する可能性は指摘されています。

 

つまりは電気を破壊する以外は影響はないということです。

 

一番の恐怖

電磁パルス攻撃で一番の恐怖は爆発直後です。そのとき稼働していた電気機器はすべて破壊され、その活動は停止します。家の中のあらゆるもの、スマホが壊れ誰とも連絡がとれず、自動車も電車も動かず移動できない。冷暖房はきかず、情報も入らない。

飛行機は制御を失い、次々に墜落。病院はすべての治療がストップ。食料は流通せず、水の確保も難しくなる。

 

電磁パルス攻撃を受けると・・・

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こうした脅威が注目されだすと、小説、映画の世界で「電気のない世界の混乱」を描いた作品が増えてきています。
身近なものでいうと2017年公開の日本映画「サバイバルファミリー」。

あと、日本語訳がほとんどないようですが、アメリカではその恐怖を描いた近未来小説がベストセラーになっています。

前者はユーモアを交えて混乱を描いていますが、後者はまさに「90%が死亡している」世界が描かれています。

 

禁止はしているらしい

アメリカではすでに核開発の段階でその影響が指摘されていて、実際、高高度での核実験で停電が発生することも確認しており、63年に発効した部分的核実験禁止条約では大気圏内、宇宙空間での核実験を禁止しています。

しかし、北朝鮮をはじめとした「ならず者国家」がそれを守るとは思えず、またテロ組織が核兵器を手に入れる可能性も否定できません。

 

 

北朝鮮が核実験を成功させるたびに、そんな電気がなくなった世界で生き残れる方法を模索しといたほうがよさそうですね。