「おいりソフトクリーム」はうどんよりもすすめたい地元香川の名産グルメ
我が地元香川の伝統菓子「おいり」を使用した「おいりソフトクリーム」が人気と聞いて、なんとなく記憶の隅にあった子供の頃の記憶が呼び覚まされて、なんとなく郷愁に浸ってます。そういえば「おいり」よく食べてたなあ。こうなればうどんより、骨付鳥よりあんもち雑煮よりだんぜん地元グルメとして「おいり」を推すぞ!!
「おいり」とは
僕の記憶ではおいりはカラフルでちっちゃくてふわっとしたお菓子。家族の誰かが結婚式に呼ばれると必ずもらってくるもので、子供心に楽しみにしていた記憶があります。味はほんのり甘く上品、口に入れるとほわっと溶けてなくなるはかいものだったので、正直物足りなかったんだけど、たまにもらってくる特別感がすごく嬉しかった。ちっちゃい丸い粒の中にせんべいみたいな大きいのが2枚入っていてそれを食べるのも楽しみだった。(下の写真参考)
でももう自分が行くような結婚式ではもらうこともなく、お店に売ってるお菓子ではないのでしばらく目にしてませんでした。
忘れたころにネットで話題になっていてびっくり。しかもソフトクリームになっとる。思いっきり気持ちが子供の頃にもっていかれました。
おそらく味的にはそんな独特なもんではなく、ソフトクリームの味のほうが方向性が一緒で強いので、結局はソフトクリームの味になってると思います。それよりも見た目の美しさ、可愛さで話題になっているようですね。インスタ映えってやつです。
この前紹介した「海老南蛮ソフトクリーム」とはえらい違いですね。
おいりのいわれなど
※この煎餅入ってるやつが本物です。
懐かしくはあったんですが、おいりがどのようなものか知らなかったので、調べてみました。地元香川の四国新聞に載っていた記事によると、
そんな風習の由来は、一五八七年ごろにさかのぼる。丸亀城主生駒親正公の姫君のお輿(こし)入れの際、領下の郡家の農家の人が五色の餅花で作ったあられをお祝いに献上したところ、たいそう喜んだというのが始まり。以来、婚儀の折には、おめでたい「お煎(い)りもの」として
広く一般に知れ渡り、嫁入りの「入る」と火で「煎る」とをかけて「おいり」と呼ばれるようになったとか。
ふむふむ、郡家って母親の実家やないですか。今でも地元に帰るとちょくちょく行ってるところです。
作り方も書いてありました。
まず、餅米を一晩水に浸し、蒸し上がったら砂糖を混ぜて石臼(うす)に入れ、杵(きね)でつく。白い湯気をたてた餅に米糠(こめぬか)をふり、熱いうちに麺(めん)棒で手早く平らに伸ばす。長さ約三メートルの生地ができると、すぐさま屋外に並んだ網箱に広げて乾燥。天日にさらす時間は季節や天候によって変わるが、二、三時間から一日がかり。乾いたら、五ミリ四方の采(さい)の目に切り、再び乾燥させて釜で煎る。一分もたたないうちに、四角い生地は丸くふくらみ、真っ白な“真珠”に大変身。味付け色付けして乾いたら、可憐(かれん)なお菓子のできあがり。なんと、完成までに要する期間はおよそ一週間。
職人技で、結構時間かかるものなんですね。基本的に結婚式他、お祝い事で使用されるので予約販売、製造が基本だったんでしょう。
おいり、おいりソフトクリームはどこで
今ではお土産物屋さんで売ってたりもするらしいので、今度よく見てこよう。今ではおいりともともと関係ない東讃の高松でも売ってるらしい。
ちなみに「おいりソフト」正確には「嫁入りおいりソフトクリーム」というそうで、どこで食べられるかというと、
道の駅とよはま
です。ぜひ食べてみてください!!