「ブラックデス」イギリス人モデルを人身売買しようとした闇の犯罪組織の謎
「ブラックデス」という世界的な犯罪組織が話題になっています。一般人を誘拐して闇のオークションで売買、普通にはアクセスできないルートを使って犯罪行為を重ねる不気味な集団です。僕らの身の回りに危害はないのでしょうか。
今回表沙汰になったのはイギリスでグラビアを中心に活躍するモデル、クロエ アイリングさんが誘拐され、闇のオークションサイトを通してポルノサイトに出演されそうになったというもの。
誘拐の犯人として逮捕されたのが、イギリス在住のポーランド人ルーカス ヘルパ容疑者。彼が闇のサイトで人身売買を繰り返す「ブラックデス」の一員を名乗っているそうです。
ブラックデスとは
「ブラックデス」ー黒死病という中世に流行った悪魔の病気を名乗るグローバルな犯罪集団。もちろん実体は掴めていません。
「ダークウェブ」という匿名性の高い、一般には検索されにくく、アクセスすることが難しいネット空間で活動しています。「ダークウェブ」はその性質上、犯罪の温床になっていると見られています。
「ブラックデス」はその存在が噂されていたのですが、今回の事件で初めて、表に出てきました。
誘拐、逮捕された経緯
アイリングさんは撮影で訪れたミラノで誘拐、車のトランクに押し込まれ、アルプスの山小屋で1週間監禁されていたようだ。
その間、犯人はアイリングさんの所属事務に身代金を要求。
しかし、ここで何故か犯人はアイリングさんを解放。その場で逮捕されました。
そんなあっさりと解放した理由はアイリングさんに子供がいたからだとか。
さっぱり理解できません。
おそらくは、「ブラックデス」自体、今回の件のように、有名人を誘拐して派手に目立つのは本意じゃないのじゃないでしょうか。
今回はヘルパ容疑者のスタンドプレーのような気がします。ついでに余計なことをやったんで、自首に近い形で逮捕されたか。
気をつけるべきこと
もともと、一般とはかけ離れた闇世界は古来存在していますが、ネットを通じて横の繋がりというか、闇の組織がグローバルに活動できるようになっています。
それを加速しているのがビットコインをはじめとした仮想通貨ではないでしょうか。
人身売買については、国連機関から指摘されている通り、日本も他人事ではありません。「ダークウェブ」を監視することは難しいでしょうが、身の回りに迫る危機には敏感でないといけませんね。