死戦期呼吸(ギャスピング)の見分け方といざという時にAEDを使えるようになる方法
新潟県で女子高生が突然倒れ、そのまま亡くなったニュースで、倒れた時にみせていた死戦期呼吸という症状、AED(自動体外式除細動器)が話題になっています。その存在は知っているけど、AEDってどんな時に使うの、とか使い方はとか、知っておいたほうがいいなと思い、調べてみました。
新潟県の高校で野球部マネージャーの女子高生が、ランニング後に突然倒れ、そのまま低酸素脳症で亡くなった。このとき倒れた時に死戦期呼吸と呼ばれる症状を見せていたのではないかという憶測が飛び交い、それならばAED(自動体外式除細動器)を使用していたら助かっていたのでないかと言われています。
AEDの存在は知っているけれど、どう使ったらいいかわかない人多いと思います。今回の事件でもAEDを使用しなかったことが問題になっていますが、果たして自分がその場にいたら使っていたかどうか。
死戦期呼吸とは
心停止の状態であるが、呼吸しているようにみえる状態のようで
死戦期呼吸は適切な呼吸ではない。
死戦期呼吸は、反応のない患者における心停止の徴候である。死戦期呼吸を呈する患者は、通常、非常に速く息を吸い込んでいるように見える。
患者は口を開けたり、顎や頭、首を動かしたりするかもしれない。死戦期呼吸は力強く見えることも、弱々しく見えることもあり、通常は遅い呼吸のため、呼吸と呼吸の間隔があく場合がある。
死戦期呼吸は荒い鼻息、いきびまたはうめきのように聞こえることがある。
死戦期呼吸は規則的ではなく、正常な呼吸ではない。
現役の看護士さんでも判断が難しいようだ。とにかく倒れている人が普通と違う呼吸をしていたら疑ってみたほうがいい。
とにかく、めったにないとは思うが倒れた人を発見した時、どうすればよいか。通常と違う状況で冷製な判断ができないとは思うが、それだけに事前に心の準備をしておこう。
倒れている人を発見したら
まず、呼びかけ、体の何処かを叩くなどして反応を確認します。
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反応がなければ、まずは119番通報。そして近辺にAEDを探します。
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反応がなく、呼吸がない、もしくは呼吸が普段と違う場合(上記の死線期呼吸は一例です)
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AEDはスイッチを入れればアナウンスが流れるので、アナウンスに従います。
AEDに関して、不安なことに使わなくてよかったのに使ってしまったら・・・というのがあると思います。しかしその点は心配ご無用で、対象がAEDが必要ない場合、電流が流れないようになっています。
また、一般市民が医療行為を行っていいのかという疑問もわきますが、
2004年7月1日の厚生労働省通知により、救命の現場に居合わせた市民が救命のためにやむを得ず行った場合には、医師法上、民事上、刑事上、責任は問われないとされています。
一般の人がAEDを扱うための法整備はできているようです。
もしかしたら、と思ったら躊躇なく使用することが重要、そのためには普段からAEDのことを知っておき、もしも人が倒れたらという心構えを持っておくことだなと思います。