スーパー台風の定義と対策とは、さらにフロリダを襲う「イルマ」の行方について
猛烈な雨が襲ってきたかと思うと、電磁波がとんできたり、大きい地震が発生したり、ミサイルが飛んできたり・・・。その中でも9月は台風が集中する季節。特にこの「スーパー台風」には要注意です。
スーパー台風とは?その定義
台風は通常風速で5段階に強さが分類されます。前は日本では中心気圧で規模を比べていましたが、今は風速なんですね。
その5段階の中でも、風速54m(m/s)以上のものを猛烈な台風と呼びます。これが日本では最大規模の台風の分類になります。その中でも風速70m(m/s)以上のものを「スーパー台風」と呼びます。
このように「スーパー台風」という呼び方は日本のものではなく、アメリカの米軍合同台風警報センターが分類する最強クラスのものを「Super Typhoon」と呼んでいて、それを直訳したものです。「カテゴリー5」とも呼ばれます。
その被害の大きさは
多くの住宅や産業用建造物において屋根が全損する。全壊する建物があり、小屋が吹き飛ばされる。高潮は、海岸線に近いすべての構造物の低層階に大きな被害をもたらす。居住地域からの大規模避難が必要とされる場合がある。
サファ・シンプソン・ハリケーン・ウィンド・スケール - Wikipediaより
カリブ海、フロリダを襲うスーパー台風「イルマ」
カリブ海で猛威をふるい、フロリダを直撃しようとしているハリケーン「イルマ」がまさに、これにあたります。
その威力は、カリブ海の2島をほぼ住居不能にし、24名が死亡、すでに推定120万人が被害を受けており、その数は今後2600万人に膨らむ恐れがあるといいます。
そのイルマが直撃する恐れのあるアメリカのフロリダではすでに避難勧告が出ているところもあり、厳重な警戒が続いています。
過去のスーパー台風
今年発生して、長期間居座った「長寿台風」台風5号が「スーパー台風」にあたります。(気象庁の発表では最大風速50m/sですが、米海軍の解析では70m/sだからです。)
古くは昭和51年の台風6号が記録上最初の「スーパー台風」。その頃はスーパー台風の年間発生数は3、4個だったのが、その後増えてきて今では年間7、8個ほど発生しています。
スーパー台風に対する対策
常に気象情報はキャッチして、台風が発生したら進路予想をしっかりみておきます。地震と違って、台風は突然襲ってくるものではないので、まだ対策の立てようがあります。
ただ、住居を破壊する規模の台風なので、自宅にこもっていても危険な場合があります。住居の堅牢性に不安のある人は、自治体の発表する避難勧告、避難指示などの情報をしっかり把握しておく必要があります。
それまでに、しっかりと避難場所の確認や自宅の補強、防災グッズの確認をしっかりしておくことは、どんな災害においてもですが大事なことだと思います。