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「グローサラント」とは?アメリカ発食品スーパーのこれからの新常識

食品スーパーの新しい形態「グローサラント」が注目されています。8月に東京駅構内にオープンした「イータリー グランスタ丸の内店」はニューヨークで大人気の「グローサラント」形態のお店です。どんな特徴があるのでしょうか。

 

グローサラントとは

 

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スーパーマーケットを意味するグローサリー(grocery)とレストラン(restaurant)を合わせた造語。レストランのような食事をスーパー店内で買い物したついでに食べていくことができるというもの。

 

まてよ、それじゃあただ店内に机といすを置いただけのイートインでは?

 

と思ってしまいます。

 

ニューヨークから上陸した「EATALY」

 

先述の東京駅構内にできた「イータリー グランスタ丸の内店」はただのイートインとは一味違います。

 

もともと「EATALY(イータリー)」の創業はイタリア。イタリアをはじめニューヨークなど世界中に50店舗ほどを展開しています。創業当時から「Eat Better,Live Better」がコンセプトで、食物販とレストランが融合した「食べる、買う、学ぶ」が体験できる。

 

イタリアから取り寄せた食材と郷土料理がウリです。

 

つまり、ただの食品スーパーに並んでいる「家に帰って食べる前提の惣菜」を食べるのではなく、レストラン並みの料理を手軽に楽しめるというところがポイントです。

 

ワンアップしたイートインとでもいうのでしょうか。フードコートとイートインの中間とでもいうのでしょうか。

 

イータリーでは料理教室が開かれたりもしていて、「体験する」というのも大きなポイントです。

 

なぜ、今「グローサラント」が注目されるのか

 

3つ理由が考えられます。

 

1、食品スーパーの伸び悩み

 

近年、大手総合スーパーは業績が苦しい状況が続いています。売り上げが低迷し、業界再編も進んでいます。食品をただ売るだけではない新しい形態を模索しています。

 

2、ネットスーパーの台頭

 

ネットで食品が買えるようになったことに既存の小売業界が危機感を感じているのも、大きな原因です。

 

そこで、ネットでは得られない、既存店舗だからこそできる「体験」を大きく打ち出して、差別化を図ろうというものです。

 

3、消費者の変化

 

消費者のライフスタイルの変化の影響も見逃せません。共働きが増え、時間のない消費者にとって、買い物のついでに一食済ませることができるのは非常に便利です。それがレストランほど手間がかからず、スーパーの食材よりもプレミアムなものであれば、時間的にも経済的にも助かり、また家ではできない「体験」をすることで満足度もあがります。

 

今後の広がり

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アメリカではホールフーズ・マーケットをはじめ、多くの食品スーパーが、「食べる」スペースを増やし、グローサラント展開をしていて、すでに定着してきつつあります。

 

日本でも例えばイオンなどでは、食品売り場のスペースを削ってまでイートインコーナーを確保する動きが出ています。それに合わせて惣菜コーナーを充実させたりカフェコーナーを設置したりしています。

 

しかし、このグローサラント拡大してくことになれば、飲食業界に大きな影響がでてきそうですね。