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ペロブスカイト太陽電池の開発で宮坂力特任教授がノーベル化学賞候補予想に

最近は毎年、日本人が受賞もしくは受賞候補になるノーベル賞ですが、今年もペロブスカイト太陽電池の発見で桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授が受賞が予想されるとアメリカの学術情報サービス会社が発表しました。

 

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ペロブスカイト太陽電池とは

 

ノーベル賞の受賞を知って初めて知る技術も多い昨今。IPS細胞もそうでしたね。今回のペロブスカイト太陽電池も今回初めて知りました。

 

ペロブスカイト太陽電池とはペロブスカイトという特殊な結晶の構造の物質を用いた太陽電池。

 

わずかな厚さで金属版などの電極に塗るだけで、手軽に太陽電池を作ることができるという、安くて軽くて折り曲げることもできる次世代の太陽電池として注目されています。

 

なにせ、新聞を刷る輪転機のように「塗る」ことができるので、スピード、コストとも圧倒的に抑えることができます。

 

発電効率も当初の3%あまりだったのが、今では普通の太陽電池に匹敵する20%に達し、具体的な製品化に向けて動き出しています。

 

つまり、従来の太陽電池と同じ発電効率を持つ技術であり、従来の太陽電池と比べ物にならないくらい簡単に設置できる技術というわけです。

 

宮坂力教授とはどんな人?

 

ノーベル賞受賞予想にあげられた宮坂力特任教授、もちろん初めて聞くお名前です。どんな人物なんでしょうか。

 

お名前は、「みやさか つとむ」と読まれるそうです。現在64歳、桐蔭横浜大学医用工学部臨床工学科の特任教授をされていてる工学博士で専門は電気化学、物理化学。

 

早稲田大学理工学部応用化学科を卒業され、東京大学大学院工学系研究科工業化学修士課程修了。

特任教授というのは、常勤じゃないということなので、年齢を考えると退職後の嘱託職員という形なのかもしれません。

 

平成21年にペロブスカイト太陽電池の原理を発見しました。

 

今後の課題

パナソニックが実用化に向けて、動き出しているようですが、今後はフィルム、ウエアラブル機器、窓、建物の壁面、自動車、服など今までは考えられなかった分野に気軽に太陽電池が設置できる可能性が拡がります。

 

まだノーベル賞を受賞したわけではなく、候補でもなく、あくまでも予想なんですが、ノーベル賞関係なく素晴らしい技術だと思います。製品化がすすみ、一気に普及すると有望なクリーンエネルギーとして環境問題への貢献度は計り知れません。

 

しかし

 

ここで問題が一つあります。

 

海外の科学雑誌に注目されるほど将来有望な「ペロブスカイト太陽電池」ですが、日本で発見されていながら、韓国やアメリカなどに開発が追い抜かれそうなのです。まったく先行者利益が活かしきれない状況です。

 

その点は宮坂力教授も憂慮されている問題で、素晴らしい技術があるのに活かしきれない日本の実情が伺えます。

 

日本て、芸術も科学技術も外から評価されて初めて気づくんですよね。