対馬で発見された野生のカワウソのちょっといい話
先日、野生のカワウソが対馬で発見されたニュース。なんか嬉しくなっていろんなニュースを見ていたんですが、その中でカワウソ研究会共同代表、熊谷さとしさんのお話が非常に考えさせるものでした。
カワウソ研究会 熊谷さとしさん
熊谷さとしさんが熱く語っていたのはTBSラジオ「荻上チキセッション22」8/17放送分
こちらから音声が聞けます→
カワウソ研究会は民間団体のようですが、専門家らしい深い考察で、しかも話が非常に面白い。
今回発見されたユーラシアカワウソについて、二ホンカワウソを絶滅させた日本を反面教師にして、韓国がどれほどしっかり取り組んだかについて語られています。逆に増えすぎて困っているぐらいだそうです。
↓当ブログ前回の記事
どうやってきたのか
熊谷さんにとっても対馬というのは、意外な場所だったようで興奮している様子が聞き取れます。ポイントは朝鮮半島にいるユーラシアカワウソがなぜ50km離れた対馬に渡っていたのか。今までにも20kmを渡ってきた記録はあるそうです。
それについて熊谷さんはご自身のブログで考察。
熊谷さとしのフィールドニュース!!:カワウソは対馬まで泳げたのか?!
韓国では船に住み着いているカワウソもいるらしく、船で近くまで来てから泳いできたのかも。
カワウソに見習おう
それはそうとちょっといい話というのは、絶滅した(とみられる)二ホンカワウソの代わりに韓国からユーラシアカワウソを借り受ける取り組みを進めていたそうです。
トキと同じような取り組みですね。
それが99.9%日本に来るというところまで来ていながら、韓国の政権が代わったことで交渉がストップ。行き詰まっていたそうです。
そんなところにこのニュース。
政治のしがらみを飛び越えて、やってきてくれた、
なんていいやつだ!!
と感激しておられました。
なにかと、しがらみが多くごちゃごちゃする日韓関係。そんなの飛び越えて交流しようよ!ってこのカワウソくんは言ってくれているようです。ちょうど発見されたのもオスメスのカップルだしね。
ちなみに、熊谷さとしさんの話は非常にリスナーから好評だったようで、8/21(月)22:00~「荻上チキセッション22」に再登場です。
【告知】8月21日(月)特集「カワウソ」!安藤元一×熊谷さとし×荻上チキ(TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」22時~)