「注文をまちがえる料理店」で優しい自分に出会えるかもしれない。
頼んだオーダーをほぼ間違えるレストランがあるという。すぐに閉店しそうだが、なんと来店したお客さんの9割がまた来たくなったと答え、再びオープンするらしい。日付は9/16~18の間、場所は東京の六本木。各日11:00~15:00だけの期間限定、時間限定でひっそりと開店するそうだ。
この「注文をまちがえる料理店」は、ホールスタッフがみんな認知症という画期的なレストラン。認知症の理解を深め、社会に溶け込む新しい試みです。
前回オープンの時にはスタッフの3人に2人が何らかの間違いをしたという。
ハンバーグを頼んだのに餃子が出てきたり、ホットコーヒーにストローを差していたりと「普通の料理店」だったらクレームの連続。でも「注文をまちがえる料理店」では笑顔が溢れてる。
「まっ、いいか」という寛容な気持ち
ふっ、とこだわりを捨ててみる。ハンバーグと思ってたら餃子が出てきても美味しいからいいんじゃない。ホットコーヒーにストローが入ってても飲めるからいいんじゃない。
それより笑顔で対応してくれるスタッフとの会話がたのしくて、結果満足度が高くなる。
クレームを指摘して、ギスギスした雰囲気の中で食事するよりも、断然美味しくなるでしょう。
「注文をまちがえる料理店」オープンの経緯
このプロジェクトの発起人はテレビ局ディレクターの小国士朗さん。コンセプトに賛同してくれる人が多数集まり、料理は一流のプロの料理人、外装、デザインも専門のスタッフなので、おしゃれな雰囲気の中、最高の料理が味わえます。
資金もクラウドファンディングで調達。6月3~4日に関係者を招いたプレオープンを開催し、その時、上記のように9割のお客さんがまた来たいと答えたそうです。手応えを感じた実行委員は、今度は一般の人を対象にして、世界アルツハイマーデー(9月21日)に合わせて開催することに。
日程:
9月16日(土)〜9月18日(祝:敬老の日)
時間:
11:00~15:00(*予定)
場所:六本木「RANDY」
アクセス:
東京都 港区 六本木 1-3-37 アークヒルズアネックス
東京メトロ南北線 「六本木一丁目」駅北改札、3番出口から徒歩4分。
北改札出て直進、”泉ガーデンタワー”左エスカレーターで昇り
”泉ガーデンレジデンス”経由で行くと便利です。 六本木一丁目駅から254m
間違ったらいけないんだという固定概念を捨てる
普段僕らは欲望に忠実に生きてます。食べたいものを食べ、したいことをする。それがちょっとでもずれると心が乱れます。
でもそこを解放すると、人にも自分にも優しくなれる。何よりも自分が楽しい。
そして、ちょっと寛容にちょっと優しくなることで解決する問題って多いと思います。それこそ解決不可能と思われているような社会問題が。
「注文をまちがえる料理店」は一見、認知症の人の社会復帰の一環に見えますが、実はそうじゃなくてお客さんである自分自身の心を豊かにしてくれる、魔法のレストランかもしれません。